8月4日

好評です 秋田弁 DJ

日本ジャンボリー会場でFM放送

 「おはようございます。こちらはクマゲラステーションです」―。三日、森吉町の奥森吉青少年野外活動基地で開幕した日本ジャンボリーの会場のあちこちで、携帯ラジオからさわやかなFM放送が流れている。

 この放送は会場中央の高台の展望台に特設されたミニFM局「ジャンボリーFMクマゲラステーション」(周波数七六・五メガヘルツ)から流されている。一日から八日まで、毎日朝六時から夜九時まで、会場案内やリクエスト曲などを中心に放送している。

 スタッフはジャンボリー本部広報部FM班の馬場日出喜班長(50)=岐阜県=はじめ十五人。この中で元気な秋田弁を披露しているのが、畠山かおりさん(33)と、なみのゆきさん(27)。「秋田のことを良く知ってほしいと思って、県内のいろんなパンフレットを集めて勉強しました」という畠山さんは普段、ABSラジオでリポーターなどを務めている。一方「ラジオは初めてで緊張しっぱなし」というなみのさんはAKTの「秋田の温泉」などに出演するタレントの卵。

 二人が一緒にDJを務める時間帯はさながら「秋田弁講座」。「プロポーズを秋田弁で言うと、おいだばおめでねばだめだ―ですね」「秋田弁って、フランス語っぽいね」と息ぴったりの掛け合いが続く。本部広報部のメンバーは「二人が話し始めると、半分意味が分からないが、面白い」と好評だ。

 FM放送は前回の十一回大会から導入された。各キャンプエリアからファクスで送られたリクエスト曲を放送したり、会場内の重要情報の告知に活躍している。交通情報は駐車場で会場入りを待つバスには重要情報。また、森吉山はクマが多いことでも知られているが、キャンプサイトでも二日からクマ発見情報が相次ぎ、放送で警戒を呼び掛けている。開会式、大集会など公式行事も中継する。

 FM局を訪問した人にプレゼントされる特製ステッカーも人気の的。ジャンボリーではさまざまな公式記念品が販売されるが、このステッカーは非売品。馬場班長は「前回は二千枚用意したが、すぐになくなった。今回は五千枚用意しました」という。

<写真はミニFM局「クマゲラステーション」のアナウンサー(右)と、なみのゆきさん>

(夕刊)


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