第12回日本ジャンボリー開催の概要

ジャンボリー
(Jamboree)とは

ボーイスカウトのキャンプ大会で、ひとつの国または地域的・国際的・世界的規模で開かれるものです。人種・宗教・言語・習慣の違いを越えて、ひろくスカウトの交流と親善を深めます。

12NJ開催に
あたり

 日本ジャンボリーは、我が国のボーイスカウト運動最大のキャンプ大会であり、祭典です。スカウト達が日頃の訓練の成果を披露するとともに、各種のプログラムなどを通じて参加者相互の友情を深め、また外国からの参加者との交流により国際親善をはかることを目的とします。

 日本では昭和31年8月に長野県軽井沢で第1回の大会が開かれ、以来4年に1度国内の各地で開催されてきました。平成10年8月には、秋田県の雄大な自然に抱かれた森吉山麓高原で、今世紀最後となる記念すべき第12回目の日本ジャンボリーが開かれます。 (これまでの世界ジャンボリー・日本ジャンボリー・全国大会)

12NJの開催にあたっては、以下の点に留意いたします。

1. 「ちかい」と「おきて」の実践につとめる。

2. ジャンボリーを単なる祭典に終わらせることなく、平素の成果を発揮する場とする。

3. 外国スカウトとの交流あたっては、参加スカウトが国際社会における我が国の立場を理解するに とどまらず、参加外国スカウトの国の実情を正しく理解するよう導き、広い視野からの国際感覚を養う。

4. 自然に対する畏敬の念を育てるとともに、自然環境の大切さを学ぶ環境教育の場とする。このため、参加者各自は「我々にできる自然保護キャンプの実践」を常に考え行動に移す大会とする。次はその一例である。

* 資材等の持ち込み量に検討を加えて輸送量を減らす。

* 残材やゴミを少なくする工夫をする。

* キャンプ生活のみならず、プログラム活動や奉仕活動にも大会テーマに沿った内容を具体化する。

* 大自然の恵みに感謝し、キャンプ地を大切に使用する。

* ムダを省いたスリムな大会とする。

* ジャンボリーならではのプログラムへの参加並びに友情の交歓等を行うゆとりを持った大会とする。

* 会場の環境を保護するという観点から炊事用燃料はプロパンガスを使用する。

* その他についても、これまでに得た長所を生かしながら、従来とは異なった視点からとらえて改善を図る。

5. キャンプ生活の楽しさを味わい、簡素でしかもゆとりのある大会の実現を心掛ける。

大会のテーマ

「夢と感動」〜 森吉の自然を楽しもう〜

 きたるべき21世紀への夢と期待を持った大会とするとともに、会場を取り囲む豊かなブナの原生林が、スカウトの自然への畏敬の念を育み、自然環境の大切さを学ぶ場となることを願って、このテーマが設定されました。

シンボルマーク

今回の大会のシンボルマークは”クマゲラ”がモチーフです。クマゲラは、日本最大のきつつきで、北海道と、会場付近をはじめとする東北の一部にのみ棲息する、貴重な国の天然記念物です。赤い頭ときょとんとした目は、ちょうどベレーをかぶって12NJを待ち望んでいるかのようです。

どこで開かれるか

 12NJ会場は、秋田県秋田市の北東約50q(道路距離約109km)に位置する森吉町の、森吉山麓高原にあります。標高700メートルの高原地帯で、周囲には町営ノロ川牧場やキャンプ場、桃洞の滝などの名勝瀑布が数多くあります。昭和43年には、「森吉山県立自然公園」地域に指定されました。

 ジャンボリー会場に隣接したブナ林は、大会シンボルマークにもなった、国の天然記念物”クマゲラ”が営巣する森吉山国設鳥獣保護区の特別保護地区(クマゲラの森)に設定されています。

会場までの
アクセスは

□電車利用の場合

* 青森・秋田方面から)奥羽本線「鷹巣駅」→秋田内陸線「阿仁前田駅」(約45分)→臨時バス(約90分)→会場

* 盛岡・県南方面から)新幹線「角館駅」→秋田内陸線「阿仁前田駅」(20番目)→臨時バス(約90分)

□車両利用の場合

* 秋田方面から)国道7号線・285線→阿仁前田→会場

* 東京方面から)東北自動車道「十和田IC」→米内沢・阿仁前田→会場

□航空機利用の場合

* 秋田空港→会場(車両で約3時間30分)

* 大館能代空港(平成10年7月開港予定)→会場(車両で約1時間30分)

会場まではアクセス道路ができる予定です。
これが開通すれば、交通の便がかなり改良されるでしょう。


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