7月30日 |
県庁訪れ抱負を語る
日本ジャンボリー実行委員長
来月三日から五日間、森吉町の奥森吉青少年野外活動基地を主会場に開かれる「第十二回日本ジャンボリー」を前に、実行委員長の上島真一郎ボーイスカウト日本連盟常務理事が二十九日、県庁を訪れ「準備は着々と進んでいる」と報告し「会場はブナ原生林に囲まれた得難い場所であり、今回参加できるスカウトは恵まれている。県民に見えるように活動を展開し、秋田でのスカウト活動を盛んにするのも狙いの一つ」と抱負を語った。
日本連盟によると二十九日現在の参加人数は約二万七千人。大会の主体となるのはボーイスカウト(小学六年―中学三年)たちで、開会式(三日)、皇太子殿下が出席される大集会(五日)、閉会式(七日)などの式典で交流を深めるほか、会場内外で約六十のプログラムを選択して体験しながら、自然環境の大切さや奉仕の精神を学ぶ。
外国からは三十三カ国約五百人が訪れる。最も多いのは米国の約百人。香港四十四人、韓国三十九人と続く。日本連盟では国際交流を進めるため招待活動も行っており、今回は十二月から世界ジャンボリーが開かれるチリから三人を招いた。
上島常務理事は開催地選定のため、平成六年から本県で視察に当たってきた。会場に整備される前のノロ川牧場の第一印象は「放牧場であったことも含め、環境は申し分なかった。アクセス道路や施設整備が可能か心配だったが、秋田県が敏速に対応してくれた。満足しており感謝する」と述べ「運営がスムーズにいくことを確信しており、後は天候に恵まれるよう祈るだけ」と語った。
日本ジャンボリー開幕前の八月一日は午前十一時半から、森吉町前田小学校グラウンドで秋田連盟の結団式が行われ、参加隊の先頭を切って会場入りする。二日午前九時から開場式が行われる。