8月1日

外国隊第1陣が本県入り

日本ジャンボリー

 森吉町で開かれる「第十二回日本ジャンボリー」(三―七日、ボーイスカウト日本連盟主催)に参加する外国隊第一陣が三十一日、本県入りした。第一陣はアジア・太平洋地域十六カ国の四十五人(指導者十五人、スカウト三十人)。開幕までの二泊三日、秋田市や本荘市のボーイスカウト秋田連盟の会員宅にホームステイし、交流を深める。

 日本ジャンボリーには国内外のスカウトら約二万七千人が参加する。海外から参加する外国隊は、三十三カ国約五百人に上る。外国隊は二十五日から来日し、東京都三鷹市のボーイスカウト日本連盟に集合。その後、各地の連盟に散ってホームステイして本番を待つ。

 本県一番乗りとなった外国隊は三十一日午後二時前、バスで秋田市中央公民館に到着した。歓迎式ではネームカードを頼りにゲーム形式で、受け入れ家庭と各国の隊員が探し合ってご対面。互いにスカウト活動に参加する仲間とあって、旧知の友達のように打ち解けて、互いの国のパンフレットなどを交換していた。

 外国隊の制服は、お国柄を反映してバラエティーに富んでいた。フィジー隊はソルという民族衣装をかたどった巻きスカート風の制服。真っ先に自己紹介したフィジーのニコティモ・ラカブータ君(13)は「私はフィジーからきました。十三歳です」とはっきりとした日本語で話して拍手を浴びていた。同国の指導者ビジャイ・シャンドさん(43)は「秋田の人々はとてもフレンドリー」と第一印象を語っていた。

<写真は民族衣装をかたどった制服姿で自己紹介するフィジーのビジャイ・シャンドさん=秋田市中央公民館>

42万食分の食材の搬入が本格化/開幕直前の森吉町

 日本ジャンボリーでは、ボーイスカウト日本連盟の委託を受けてJA森吉町(佐藤登組合長)が食材提供に当たる。開幕を二日後に控え、参加者約二万七千人分に及ぶ食材の準備に追われている。

 JA森吉町は、きょう一日から現地入りする先発隊の分も含め、会期中に必要な約四十二万食分の食材の手配を一手に担う。メニューにはスパゲティ、カレーライス、ホットドッグなど手軽に食べられるものから、本格的に調理する秋田名物のきりたんぽや稲庭うどんなども加えられている。

 三十一日は、JA森吉町の職員やアルバイト学生ら約三十人が町総合スポーツセンターに搬入された調味料、レトルト食品など常温保存がきく食材のこん包、仕分け作業などにあたった。生鮮食料品は調理される当日に届けられる。

 搬送作業はきょう一日から本格化。会期中は午前四時と午後二時半に各隊に配給できるよう、会場にトラックで運ぶ。多いときには一度に二―四トントラックで四十五台分の食材が運ばれる。作業に携わるのは連日約六十人。JA森吉町は最終日の七日まで目が回るような忙しさが続く。


インデックスへ戻る