8月3日 |
雨の中、続々と会場入り
森吉町で日本ジャンボリー
「第十二回日本ジャンボリー」(ボーイスカウト日本連盟主催)がきょう三日、森吉町の奥森吉青少年野外活動基地で開幕する。開会を翌日に控えた二日は全国各地からの参加隊の会場入りがピークを迎えた。あいにくの雨の中、スカウトたちは旅の疲れを見せずにテント設営に取り組んでいた。開会式などの舞台となるアリーナでは、開場式が行われ、公式行事がスタートした。
参加者約二万七千人のうち、二日に会場入りしたのは約一万七千人。国民宿舎・森吉山荘付近から会場に入る町道十キロ区間は、会期中一般車両が通行止め。入退場も時間規制の一方通行となっている。この日入場した参加隊のバスは約四百三十台。バスは森吉山荘付近の場外駐車場で待機してから、キャンプサイトにたどり着くまで約一時間半もかかっていた。なお、会期中は一般参観者のため、場外駐車場から会場までシャトルバスが運行される。
バスから降りた参加隊を待っていたのは雨。一日夜から降り始めた雨は二日も降ったりやんだりで、午前十一時ごろには激しくなった。県外の参加隊は長旅の疲れと雨という悪条件をものともせず、ずぶぬれになりながらテント設営に取り組んでいた。前日テント設営した秋田隊もテントの上にフライシートを張り、排水路を掘るなど雨対策に追われていた。その後はテントの中でのんびり過ごすスカウトが多かった。
二日は公式行事の先陣をきって、アリーナ開場式が行われた。多目的広場(八千四百平方メートル)を利用したアリーナでは開会式(三日)、皇太子殿下が出席される大集会(五日)、閉会式(七日)が開かれる。開場式はアリーナの大型テントの中で行われ、式典担当者ら約二百五十人が参加した。
上島真一郎日本ジャンボリー実行委員長は「雨の中でも訓練の成果を発揮して設営に取り組んでほしい」とあいさつ。式典をつかさどる室橋幸三郎全体行事部長が「素晴らしい環境に負けないように力を結集しよう」と述べた。開場式では松橋久太郎森吉町長が地元代表のあいさつをする予定だったが、バスの混雑に巻き込まれて、出席できなかった。代役の宮田征文県教育次長は「二万七千人の参加者に感動を与えるジャンボリーにしてほしい」と歓迎の言葉を述べた。この日は大会長主催のレセプションが森吉山荘で開かれ、県、地元市町村、大会関係者ら約百人が出席した。
<写真は日本ジャンボリー会場に到着後、雨の中テント設営に取り組む東京からの参加隊=森吉町の奥森吉青少年野外活動基地>