第七幕:第三十七番〜第四十三番札所の巻

第七回巡礼の概要
・ 2006年5月3日〜2006年5月7日で、第三十七番札所から第四十三番札所までをまわりました。
・ 参加者は指導者 難波さん、犬飼さん、横見さん、東海林さん一家、鈴木さん一家、太田哲哉さん、太田圭哉さん
     スカウト 太田、川崎、佐藤、豊島徹、坪井、豊島慎
・ GW4泊5日で、高知中盤から足摺岬を経て、愛媛宇和島あたりまでをまわりました。
・ 移動距離約230kmを室戸同様自転車(一部歩き)で移動しました。
・ お遍路初参加の東海林さん一家、鈴木さん一家、太田哲哉さん、太田圭哉さん、お世話になりました。
・ 修行の地高知も終了し、愛媛県に入りました。次回はタオルの町「今治」を通過する予定です。


1日目
岡山発6:00→ 第三十七番札所→ 下ノ加江中学校裏キャンプ場着
2日目
下ノ加江中学校裏キャンプ場着→ 第三十八番札所→ 三原キャンプ場着
3日目
三原キャンプ場→ 第三十九〜第四十番札所→ 須ノ川公園キャンプ場着
4日目
須ノ川公園キャンプ場→ 第四十一〜第四十二番札所所→ 運動公園内キャンプ場着
5日目
運動公園内キャンプ場→ 第四十三番札所→ 多々羅温泉&お好み焼き→ 岡山自動車9:00
川崎 数馬


5/3(水)


春の日差しも暖かい5月の高知。今回も室戸に続き、自転車遍路です。 早朝5時半に集合、6時準備完了!皆さんに見送られいざレッらゴー!! と思ったら、近くのコンビニで腹ごしらえ〜えんやこらさ〜どっこいさ〜 車に揺られる事3時間、37番札所にご到着ぅぅ〜! 納径を済ませ早々とお昼にしようかなんて声が・・・が、車で近くを散策するものの、 食事処がないため路肩に車を停めて自転車隊はそこからスタートする事に! ちゃっちゃと仕度をし、日焼け止めも十分塗りたくり、メットもかぶり、 いざ、こげよ、マイケル〜!!フンガー!!

 

そして、11時20分頃お昼に。この先には何もない事を察し 佐賀温泉(見渡す限りでは温泉らしきものはなかったが・・・笑)というドライブ インで摂ることに。 またまたしっぱつしんこーう!!お腹も膨れてやって来るのがそう!眠気!人間自 転車こぎながらでも眠れるんもんなんですねー不思議だ。神秘だ。 心地良い風が私の体を吹き抜けていきます。まさにこれぞチャリの醍醐味だわ。
キリンラガービールを鱈腹飲み干して、ポッコリビール腹と引き換えにゲットしたマウンテンバイク。 海岸沿いでも坂道でもなんなく走ります、スイスイ〜と!段のある自転車に改めて感謝感激☆ が、しかし流石、修行の国・高知!尋常ではない坂道がわんさか!なので、急な坂道は押して上がります。 だって、無理して登ると切れてしまいそう。チェーンが先か自分のアキレス腱が先かの瀬戸際ですもん。 海が見える運転はサイコー!もう、フヒャォホホオハフゥゥゥゥイ!ってな。お尻もパックリ割れてます。


16時頃要約キャンプ場に着きました。小学校のすぐ隣にキャンプ場らしきものがありそこに決定!! 海もすぐそこです。設営をし、お待ちかねのディナーです。シェフ東海林監修の元開始。おっと、 今夜のメニューはキャンプ至上初(であろう)のちらし寿司にお吸い物・高知名物かつおのたたき・ 山菜の韓国風炒め物・貝そして欠かせないのはそう!デザート♪高級果物マンゴーと小夏ちゃんと いった超超豪華な食事に一同舌鼓!!あまりの美味しさにお尻の痛さも和らいだ。痔も疼く美味さだ。 大人達のグルメパワーに圧巻させられました。圧巻せざるを得ませんでした。 彦麿呂みたくうまく言えない表現凡人な佐藤のグルメレポートでした(^^;)

 

まったりと夕食時間を過ごし明日のスケジュールを決めてると、上と下の瞼が仲良しに・・・ さざ波を子守唄に明日は足摺〜なんて夢見ながら就寝です。グンナイ★
佐藤 道子


5/4(木)
二日目 朝6時起床、朝食つくりと撤収。メニューは味噌汁、ご飯、卵焼き(東海林ミカちゃん特製)、 ねぎ味噌(東海林お父さん特製)。ねぎ味噌最高でした。この巡礼中何度も頂きましたが 全くあきません。ご飯との相性抜群!

 

8時10分チャリ組出発。


団体のお遍路さんを横目に海岸線沿いの道をひた走る。 南国にいるような風景が続き、小さな集落を抜け到着した足摺岬はすごい賑わい。 ゴールデンウィーク中ということもあり車組も渋滞に巻き込まれた様子。 車組到着までチャリ組はちゃっかりお土産物色、人目気にせず試食に伸びる3本の手。 お寺へ納経すると「自転車巡礼です」の言葉にお茶のお接待が。頑張った甲斐がありました。


全員集合してお参りし、折角だからとジョン万次郎の銅像を横目に足摺の先端へ。 目の前に広がる水平線が地球が丸い事を教えてくれます。 ふと足元を見ると、「四国最南端」の文字。んもう、思わず足でスリスリしちゃう。

 

そのあと、近くの温泉で体を癒す事に。サイコーの心地です。 次はご飯の番ですが温泉でやっているレストランは満員だったので、 全員で土佐清水市場まで移動する事に。 一番きつい行程をカットする事になりましたが、後悔の念は吹き飛びました。 足摺岬とは山に阻まれた秘境である ということを実感した車中でした。 ここでさばの漬け丼と東海林さんご接待のさばの刺身を堪能し、リフレッシュして再出発です。 佐藤さんと犬飼さんはここから岡山に向かわれました。途中大渋滞に巻き込まれ たどり着いたのは夜になってからだったそうです、、、お疲れ様でした。
途中指導者の柏餅のお接待もありがたく頂き、一日目のキャンプ場まで来た道を 戻ったのが3時過ぎ。そこからこの日のキャンプ場へ向けて山道へ入りました。 山深く、誰もおらず、何も聞こえない。私は自分が宇宙の真中にいるような不思議な感覚にとらわれました。 いやな事も全部忘れてしまいそうでした。
ずいぶん進み、「キャンプ場はまだかな?」と思っていたらキャンプ場への目印が。 なんとそこには追跡サインも。


恐る恐る工事現場の先へ進むと木立の間からみんなの声。やった〜!到着!!


静かな川べりのキャンプ場で、誰もいない最高の環境です。 すでにテントが張ってあり、夕食のしたくも・・・。ありがとうございますm(ーー)m メニューは予定どうりの「肉じゃが〜」、ニュウ麺、焼うどんにフルーツと まさに殺生・・・いやグルメ尽くし遍路。 ごちになります!!


食事の片付けと会計の締めをぼちぼち終えて、二日目も幕を閉じたのでした。
太田 好美


5/5(金)
小川のせせらぎと小鳥のさえずりをモーニングコールに、3日目が始まりました。 最高のロケーションを横目に、みんなで、朝食準備。昨晩「肉じゃが〜」をお腹いっぱい食べたのに、次の日の朝には、 しっかり、朝食をほしがるこの体。まさに健康体そのものです。ただ、おじちゃんおばちゃんスカウト2名は、 ここにきて、1日目の疲れが出てきたようで、足が張ってました。

 

朝食、撤収、準備運動を終えると、今日も張り切ってスタートです!昨日、佐藤さんが帰ってからは太田、川崎の二人での 行動となっていました。もちろんこの朝も二人で出発です! のどかな農村を抜け、最近作られたようなトンネルを抜け、どんどん走っていると、山の頂上から裾へ向かって、 こいのぼりが、並んで泳いでいました。その下には、なんともうらやましい生活をしている牛くんがいました。
牛くん「な〜んか、ようかよ〜」
川崎 「写真、撮らせてもらっていいッスか?」
牛くん「い〜よ〜」
川崎 「はい、チーズ パシャ!」


あのやる気のないムードに後ろ髪を引かれながらも、次のお寺を目指してチャリンコをこぐのでした。 目指すは、三十九番延光寺。後半、ほとんど下り坂を降りていき国道に出ると、延光寺はもうすぐです。 国道沿いの標識に従って、やや中に入ると、まもなくして、目的の延光寺に到着しました。 駐車場の隅に愛車を駐車し、のんびり休憩してるところに、感動の再開が待ち受けていたのです。
そこに現れたのは、抜群のボケとツッコミを交わす「豊島ブラザーズ」、真っ赤なTシャツがよく似合う「ローバー隊隊長 難波さん」、シャンプーハット笠とカメラで武装した初参加「太田哲哉ビーバー副長」。 感動の再開を終えると、速攻で「昨日の夕食」トーク、聞きたい側と言いたい側の需要と供給が見事にマッチした、 都窪ならではの食べ物トークの開始でした。

   

動物性たんぱく質を否定されながらも、みんなそろったところで読経と記念撮影。


鈴木さん一家とは、ここでお別れ。おいしい食事をありがとうございました。本当にお世話になりました。
さて、ここからは若さあふれる豊島ブラザーズが、合流しました。彼らの速さといったら、 ギアチェンジのないママチャリで、立ちこぎして上り坂を制覇してしまうくらいです。 そんな彼らに引っ張ってもらいながら、途中、ラーメン屋で昼食、スーパーで水分、非常食の補給をして、 山の中へと進みました。 いくつものアップダウンを繰り返し、ふと目についた看板は・・・

 

そうです!愛媛県へと突入したのです!長かった修行の地、高知県を制覇し、やってきました愛媛県。タオルとみかんと温泉 が待ち受ける「菩提の地」です。これで、四国すべての県へ足を踏み入れたことになります。気合も入れなおし、ここから 一気に次のお寺を目指します。
次のお寺四十番観自在寺では、難波隊長からメロンパンの差し入れをいただき、エネルギーを補充しました。 最近、お寺で小坊主を見なくなったこともあり、スカウトが交代で小坊主役を演じています。 その扱いは、 ↓ こんな感じ。

このお寺で今日の目標は早くも達成です。後はキャンプ場へ向かうのみ。なんでも、キャンプ場へ行く途中に 少し寄り道をすると、いい景色が見られるとか。当然いい景色を見るためには、坂を上らなければなりませんので、 どうするかを話し合いました。残り二日、ここは無理せず体力を温存するべきか、せっかくだから見ていくべきか、 悩めど、答えは出ず・・・。とりあえず、近くまで進んでみて、もう一度考えることに。
近くまで進み、もう一度考える。男三人は、果敢にアタック!太田姉さんは一足先にキャンプ場へということに決まりました。 アタックチームが進んだ道は、旧道ようで、山をぐるりと回るコースでした。疲れた足には結構ハードな上り坂でしたが、 上りきったところの岩からは、やや曇り気味でしたが、お話どおりいい景色を堪能することができました。


上ったあとは当然下り。すいすい〜っとキャンプ場までつきました。 ゴールデンウィークで人が多いかと思いきや、そこまで多くもなく、 横見さんをはじめ指導者の方々が場所を確保しておいて下さったお陰で、ポジショニングもいいとこでした。 ふと、気がつくと今日帰る予定だった東海林さん一家がもう一日、残ってくれているではありませんか! 人数が多いことは良いことですし、もう一日おいしい料理を披露してくださり、感謝の気持ちでいっぱいでした。 小休止を終えると、みんなで食事の準備、今晩のメニューも「かつおのづけ丼」に、 太田哲哉さん特製「鶏肉のマスタード煮込み」、東海林さん釣ってきた「メバルの味噌汁」とまさに殺生大会! 動物性たんぱく質を否定したN波さんを筆頭にみんなで、ガツガツいただきました。本日もおなかいっぱいです。 ご馳走様でした!

 

夕食後、今日の疲れを癒すために、近くの温泉へといってきました。一日の垢を落とし、 湯船の中でさすり、程よく茹で上がったところで浴室をでました。お風呂から上がると、 王道「コーヒー牛乳」を飲みながら、「明日香さん」に足の裏をマッサージしてもらいました。 みんなが上がると今度は、二階の休憩室へ。畳の上で、ごろごろしたり、ストレッチしたり、はたから見ると なんとも怪しい宗教の儀式のようだったことでしょう。 のんびりいい気分でサイト帰って、本日の精算、明日の予定を確認し、就寝しました。3日目おしまい。
川崎 数馬


5/6(土)


さてさて、いよいよ四日目のお遍路巡りでございます。 とはいっても昨日からの参加の僕にとっては実質二日目なのですがとにかく四日目なのです。 この日は朝から晴れでしたがなぜか皆口々に「雨が降る、雨が降る…」と言うんです。 なぜそう思うのかと聞けばみんな答えは一緒、「雨男が来るから」だそうです。 いまいち半信半疑なんですがとりあえず今の天気が続くよう祈りながら出発。 今回は大田(て)さんも同行してくれるとのこと。 僕らの遥か前方まで突き進んだあと、ひたすらシャッターを切るというナイスなカメラワークを披露してくれました。
 

 

そうしてひたすら走っているとなにやらトンネルに遭遇。 そこを抜けると、なんとも不思議な場所に辿り着きました。 まあ不思議といってもただでっかい鯉のぼりがあるだけなんですが不思議なのがその出立ちなんです。 いやあの人達普通垂直に立てられた棒に繋がれて風になびかれるもんじゃないですか。 でもそこにいたのは横に張られたロープに干物の如く干された鯉のぼりたち。 なんか風になびかれるどころじゃないって感じでした。 とりあえず折角なんでその哀れな鯉のぼりと記念撮影をし、彼らに強く生きるよう激励してから再び出発。

どうやらここは山道らしく登っては下り登っては下り、トンネルに入っちゃ抜け入っちゃ抜けの繰り返しでした。 本来こういう状況ならギアチェンジという素晴らしい機能を駆使して切り抜けるものです。 しかし何を隠そう現在の僕の愛車は何の変哲もないママチャリ。当然そんな気の利いた機能なんか皆無です。 はっきりいってサイクリングをなめてます。 でもそんなことはお構いなしに走り抜けてやりましたよ。 車に追いつかんばかりの勢いで走ってやりましたよ。 所々で「ママチャリだからって関係ないぜー!!」とか叫びながら走りました。 はっきり言って頭のおかしいヒト状態です。 そんなこんなで坂も登りきり行く先にあった道の駅のバイキングで昼食。
 

ここから東海林兄妹も加わり二ヶ所の札所をすいすいと通過。なんせこの二つ、距離が近かったものですから。 そしてキャンプ場まで車で移動。途中、全員の予言どおり雨が降り出したので食材の買出しがてらブルーシートを購入。 まるで誰かが呼び込んだような雨でした。 キャンプ場に着き、テントを張る支度をしていたらわれらが板長、坪井さんと某雨男指導者(名前なんざ書けません)が合流。 水を得た魚のごとく勢力を増した雨と奮闘しつつ夕食の支度。板長様のてんぷらに皆舌鼓を打ちました。 こうして四日目も無事(?)終了です。明日晴れてくれるよう祈りながら就寝しました。 以上、お遍路初体験の豊島槙でした!
豊島 慎也



 

5/6(土)
そんなつもりじゃなかったんですよ。
出発前日がとっても熱かったり、前回は日焼けして大変だったーと話してたりしてた こともあって、日焼け止めはばっちり持っていたのです。 そうしたら予想外にも雨が降って、至極たまげました。


まあ、それはそれで…。お世話になった方々にはこの場を借りて厚く御礼申し上げま す。ごめんなさい。
ところで最終日は42番目のお寺に行ったのですが、とりあえず雨がすごかったです。 もう大洪水。お寺の階段がよく大きな公園とかにある噴水みたいになってたり、変な ところに滝ができてたりしてもう驚きの連続でした。 キャンプ場から歩きにしたのは正解だったと思います。適度な距離だったし。41番か らの道のりがどのようなものだったのかは知らないのですが、話を聞く限り大変過酷 そうだったのでなおさらでした。

 

帰りに温泉に寄ったのですが、それより、そこに着く前に場所を調べようとここぞと ばかりに取り出した今はやりのボクのウィルコムPHSが、しまなみ街道上で何とも悲 しい圏外になっていて、全然役に立たず凹みました。 それより、しまなみ街道からの景色はとてもきれいで、霧の中から山が出ていたりし て感動しました。にょっきん。


温泉は、せっけんやシャンプーなんかも有料でとてもセコイよい ところでしたが、お風呂自体はサウナもあって大満足でした。ボクはせっけんを買わ なかったのですが、日ごろの行いの賜物でしょう、運よく洗い場に置いてあったせっ けんを発見し、ありがたく使わせてもらいました。
その後近くのお好み焼き屋さんで遅い昼食を食したのですが、たいへんおいしかった です。カラシマヨネーズもよかったです。それにしても、川崎さんだけでなくてっ ちゃんもあんなに食べるとは…とたまげました。 帰りのお店のおばちゃんがとれたてのいよかんまでくれて、ほくほくでした。ほくほ く。 あ、あと、お店のカレンダーがセクシーなお姉さんの絵だったのでたまげました。

 

今回はGW中ということもあり、ボクは後半参加で、前日まではアルバイト先のオラン ダ通りの寿司屋さん、「鮮寿はなれ」でてんてこまいになっていました。連日、本当 にたくさんのお客様に見舞われ、うれしい悲鳴をあげていました。ぎゃあー。 このお遍路の88カ所制覇の暁にも利用頂けるとの話もあるらしいですねっ。できる限 りの努力はしたいと思いますので、よろしくお待ち申し上げております。おしまい。
坪井 章哲


会計報告
収入 参加費 13,000円×12
東海林家食費 1,200円×2
鈴木家食費 12,00円×3
食費補助
交通費補助 3,000円×6
合計
156,000円
2,400円
3,600円
10,000円
18,000円
190,000円
支出 食費
交通費
雑費
食費返金
交通費返金
合計
24,915円
137,784円
3,665円
5,600円
18,000円
189,964円
納経料・朱印代
×7寺分
 
500円
3,500円
この費用は予算から出ます。
残金 190,000円189,964円36円
お寺での費用は一寺500円でした。
ローバー隊より食費10,000円、交通費(スカウト1人につき)3,000円を補助しました。
3日目のキャンプ場にて、サイト料1,800円を支払いました。(一人当たり300円×6人)





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